手付かずだった川(水)の表現にチャレンジしてみました。課題も多いですが・・・
山奥の深い谷で、流れはほとんどない「瀞(とろ)」という状態をイメージしています。
|
河岸の表現をするために、庭にあった赤松のブロックを置きました。
園芸用のものですが、結構良い感じのものです。
|
水になる液体を入れる前に、水底の塗装をします。
グラデーションが大事だと物の本には書いてありましたが・・・
|
河岸に草をはやしておきます。先に橋をかけてしまったので
奥のほうまで手が(指が)入りません。
|
チップの隙間や境目をフォーリッジなどでごまかします。
赤松のブロックは乾燥させたあとつや消しクリアで塗装してあります。
|
水になる液体を流すと作業ができなくなるので周辺緑化をします。
決まった材料を使うとどうしても単調になってしまいますね。
|
こんな感じにまとまりました。
川底がフラットでないため後で困ることになります。
|
リキテックスのグロスメディウムを流し込みました。
何も知らずに原液をそのまま流し込んでしまいました。
|
乾燥するまではとにかくホコリがつかないようにします。
液面が安定するように傾きを調整しています。
|
5日ほど乾燥させたのですが、波うちやひび割れまで発生!
リカバリーのため、水で薄め、絵の具を溶かしたメディウムを追加注入。
|
乾燥中の状態。メディウムに絵の具を混ぜるのはなかなか効果的。
ただし、透明色を使い濃度を加減する必要あり。
|
乾燥させては追加注入を繰り返します。
流したときはきれいな水面なんですが、乾くと波打ちます。
|
乾燥中の状態。水の面積がだんだん増えます。場所によって
乾燥時間が異なるので、なかなか均一な水面になってくれません。
|
最初にメディウムを流してから15日。
4回目の乾燥が完了した状態です。
|
どうしても水面が波打ってしまうのは、乾燥中の仕方が悪いのか?
鏡面が欲しいなら素直にアクリル板を使うべきだったと後悔。
|
現時点で、最終状態です。最初に透明のまま流し、その後グリーン、
ブルー、グリーン、透明とメディウムの濃度を変えて5回流しました。
|
メディウムの濃度を下げて行くことで表面は安定してきましたが
乾燥まで時間がかかるようになりました。
|
メディウムにのみ込まれて剥がせなくなる事を警戒して
マスキングテープを貼らずにメディウムを流してしまったので・・・
|
メディウムが橋脚に飛び散ってます。気にしなければいいのですが
さて、どうやってリカバリーしようかな。
|
初めて水の表現に挑戦してみました。
水の表現は本やネットで調べても意外と情報が少なく、やってみてわかったことがたくさんありました。
鏡面が欲しいときは最初からアクリル板を仕込んでおく事が費用対効果の面で有効であると思います。
(それはそれで難しい部分もあるのでしょうが・・・)
箱庭つくりは面白いですね。 <続きを見る>
|
個人的に気がついたこと。
・メディウムは原液をそのまま多量に流すとでこぼこやひび割れが発生する。本来この画材は絵の表面などに薄く塗って保護するものである。
・川底の塗装はちょっとオーバーなくらいにしておいても大丈夫。上に透明層ができるので見え方が変わる。
・メディウムに絵の具(私の場合は緑や青)を溶かして流すと、薄い層でも深みを出せる。川底のアバウトな塗装もそれなりに見える。
・メディウムが均一な厚さに流せるように、川底はフラットにしておいたほうがよい(と思う)。
・同じく、水面をどの位置に設定するかをあらかじめよく考えて周辺を作りこむ。(水面が上り坂になるのはいただけない)
・鏡面が欲しいときは最初からアクリル板を仕込んでおく方が作業が楽。
・メディウムが生乾きのときに表面をさわってはいけない!(私はやってしまった・・・)
・乾燥させた赤松のチップはもろいので、表面につや消しクリアーを塗って保護してあります。どれくらいの耐久性があるかは不明です。
・メディウムには表面張力があるので、クリアランスの少ないところでは「水が盛り上がる」状態になることがあります。
そうならないように周辺物の配置に気をつけるか、あきらめが必要です。
|
|