雑記のトップに戻る

このページは私が製作した電気回路の情報(回路図・端子表など)を掲載しています。。



外付けタイプの空線信号キャンセラー

JRの列車無線を静かに聞くための空線信号キャンセラーは、最近の受信機には搭載されるようになってきましたが、
ちょっと前の受信機にはにはついてないものが多いです。
簡単な回路ですが、それなりの再現性が得られるキャンセラーを紹介します。

  2002製作
  写真をクリックすると拡大します。ブラウザの戻るで戻ってください



 基本回路図

 受信機のSP出力(イヤホン端子)に接続して音声信号
 をもらい、567で目的の信号を検出してリレーを制御
 し、トーンが入っている時は音声をカットします。
 一般的なイヤホン出力のレベルで動作します。
 待受時の消費電流が15mA程度ですので、乾電池でも
 動作させることが可能です。(リレーは小型に限る)
 電源に余裕があれば、スケルチが開いた時に
 LEDを点灯させたり、大き目のリレーを使って、他の
 回路の制御にも応用できます。
 左の回路図では電源SWと連動したスルースイッチ、
 リレー動作確認用のLEDも入っています。

 以下に紹介するキャンセラーは、すべて左図に示す
 基本回路で構成されています。
  



 携帯型キャンセラー(試作)

 初期の作品で、イヤホン専用タイプです。
 受信機(AX400)の背面にドッキングさせて使用
 できるように作ってあります。
 電源スイッチはロックタイプを使用、うっかり
 ONになってバッテリーがなくなるのを防ぎます。
 (はじめは普通のスイッチを使用していたため、
 ずいぶんバッテリーを無駄にしてしまいました)
 出力端子はステレオタイプのジャックのL-R間に
 信号を出力することで、モノラル・ステレオ
 どちらのイヤホンを挿しても使えます。
 リレーは消費電流の小さいリードリレーを使用。
 写真は初期の試作タイプのため、調整用のVRが
 多数ついています。
 中央の2個が周波数、左がレベル調整用です。



 車載受信機用キャンセラー(試作)

 MVT8000(ユピテル製の受信機)に接続して使用するために作ったもので、トーンス
 ケルチの回路も内臓しています。
 受信機の上面にマグネットで貼りつけて使用するもので、ここで制御された音声信号
 を受信機に戻して、受信機のスピーカーから音を出していました。
 電源は受信機から分けてもらい動作します。
 トーンの選択は2桁のサムホイールスイッチ(ありあわせ)で行います。
 (周波数との対比表が必要ではありますが、待ちうけ受信にはコレで十分でした)
 



 車載受信機用キャンセラー(上)の内部

 左側に開いているのがキャンセラー回路、奥がトーンスケルチユニットです。
 トーンスケルチは、スタンダードの組込用ユニットを流用しています。
 スイッチなどをよけて実装されるため、キャンセラーは固定されていません。
 絶縁テープで押さえ込むような形で実装されます。(配線も汚くて恥ずかしいです)
 トーンスケルチユニット上のDIPスイッチは、ユニット単体で実験したときの
 名残で、OFF状態でサムホイールスイッチとパラに配線されています。



 (量産型?)空線信号キャンセラー

 MVT8000(ユピテル製の受信機)に接続して使用するために新たに製作したものです。
 空線信号キャンセラー機能のみに限定し、安定して動作するようにしました。
 受信機のボリュームとは別に受話音量を帰られるように、フロントパネルにボリューム
 を出してあります。
 これで、ちょっと音を絞りたいときに、受信機のVRをいじらずに済みます。

 通話が始まると、SWの上のLEDが点灯します。
 パネルカラーは湘南色をイメージしました。
  



 量産型キャンセラー(上)の背面

 電源に汎用のACアダプターが使用できるようにしました。
 左側にあるのがスピーカーを接続する端子ですが、ステレオ出力は不要のため、
 普通のモノラルタイプのジャックにしてあります。
 受信機への接続は、大量に余っていたパソコン用オーディオケーブルを使用。
 1本あれば2台分使えました。小さなことからリサイクル・・・



 量産型の内部構造です。

 機械的強度をUPさせて、
 かつ、回路はシンプルに
 なっています。

 この型は5台以上製作しま
 したが、手元にはこの1台
 しか残ってません。
 まだ元気で働いてるかな?
 


  キャンセラー製作上の注意


  IC567はコンパチ品で問題ありません。電源はいずれも5Vにして使用しています。(3端子レギュレータ使用)
  周波数を決定するコンデンサには安定度の点からフィルムコンを使用することをお勧めします。
  (セラコンでも動かないわけではありませんのでご心配なく。ありあわせのものでも動けばOKですから・・・)
  電源に乾電池を使う場合以外はリレーにこだわる必要はありません。
  乾電池を電源にする場合は、消費電力の小さいリードリレーを使用してください。
  周波数を調整するボリュームは、金属皮膜の多回転タイプを使用すると調整が楽です。
  ICソケットを使うほどでもありませんが、心配な方はどうぞ。

  ステレオヘッドホンとモノラルイヤホンのどちらを挿しても正常に音が聞こえるようにするにはステレオタイプのジャックのLとR端子間に、
  音声出力を配線してください。(COMはOPEN)
  プラグの端子の位置の関係でステレオヘッドホンを挿せば両耳から、モノラルイヤホンを挿せば通常通りの音を聞くことが可能です。

  質問・問合わせ:プロフのページに私のアドレスが記載されています。また、リンクのページにゲストブックがありますのでご利用ください。


雑記のトップに戻る inserted by FC2 system