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このページは私が製作した電気回路の情報(回路図・端子表など)を掲載しています。



ヤード用ポイント一括設定装置

  Nov.11.2006作成
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レイアウトに併設したヤード。狭いながらも5本の引上げ線を設けることが出来ました。
それぞれの線から列車を出す場合、4つのポイントマシンを個別に切換えて進路を設定するのですが、
開通状況が直感的にわかりにくく、意図したものと異なる列車が動いてしまうことがあります。
このような場合、マトリクスを組んで制御するような事例が色々発表されていますが
いずれもポイントマシンをプラス電圧で制御する方式のため、SCRを使ったポイント駆動回路を造らなくてはなりません。
そんなたいそうな回路はもったいないので、今ある部品を活用してできるだけ簡単な構成で
「スイッチひとつで直感的に目的の線を開通させる装置」を作成しました。

ヤード配線状況
  ■ポイント配置図(左写真と比較してください)
ヤード配線図   ■当初の切換装置
  (ポイントBとDは同時切換。暫定でつないでみたものの使いにくい)

当初の切換装置
運転位置から見た状況 真理値表
 各番線とポイントの位置関係を整理したもの。
 複数のポイントを同時に切換える必要あり。
ポイント駆動原理  ■動作原理説明■

 ここで使用するポイントはTOMIXの新型(2線式)です。

 ◇充電◇
 スイッチを充電側に倒すと、電流はコンデンサを充電する
 方向に流れます。コンデンサが充電されるまでの間、電流
 はコイルを駆動し、充電が完了すると電流も止まります。
 ◇放電◇
 スイッチを放電側に倒すと、コンデンサに蓄えられていた
 電荷が先ほどとは逆のルートで流れ、放電終了までコイル
 を駆動します。

 充電・放電のどちらを定位にするかはコイルの極性で決まります。
ポイント一括駆動基本回路図  ■マトリクス回路基本形■

 ポイントマシンA〜Dと番線#1〜5について
 真理値表に沿った動作をさせるための回路図。

 それぞれの関係がわかりやすいようにマトリクス状にして
 いるため実際は使用していないラインも描かれています。
 充電用・放電用ダイオードが接続されているところが
 その位置で動作するポイントです。
 ロータリースイッチで#1〜5を順次切換えます。
 
  直感的にわかりやすくするためにロータリースイッチを使用しています。
  そのため、#1からいきなり#5には転換できません。
ポイント一括駆動回路図  ■実際に製作した回路■

 必要なダイオードのみを接続した回路です。
 こでれポイントマシンA〜Dを一括切換できます。
 使用する電解コンデンサの容量は1000〜3300μF
 程度で良いと思います。(ポイントマシンにもよります)

 
  今回は以前に試作した基板を流用したので、3300μFのコンデンサ
  を使用しています。結構力あります。
ポイント一括駆動回路正面
 ロータリースイッチ1つで5つの線を切換します。
 ケースはすっぴんなのでいずれ化粧をします。
ポイント一括駆動回背面
 ポイントマシンからの線を接続する部分。
 流用基板+やっつけ工作のため、お見苦しい配線です。
ポイント一括駆動回路内部
 基板の状況。コンデンサは3300μFの者を使用。
 (ロータリースイッチは2回路5接点)
ポイント一括駆動回内部
 ダイオードはありあわせの整流用シリコンダイオードを使用。
 (確か1A程度の容量)
ポイント一括駆動回路正面
 スペースの都合でスイッチがかなり端に寄っています。
 (そのためケースは縦置き)
ポイント一括駆動回背面
 ポイントマシンからのコードがそのまま接続できます。
 (写真のコードはポイント制御用電源)
 ■ご注意■この回路は自分用に設計・製作したもので、動作や性能を保証するものではありません。 自分用にはきちんと動作していますが、
 現物にあわせて調整をしている場合もあります。製作される場合は、個人の責任で十分理解したうえでお願いします。
 電子部品の基本的な知識のある方を対象に記載しています。 説明が不十分な点はご容赦ください。(どうぞご質問ください)

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