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このページは私が製作した電気回路の情報(回路図・端子表など)を掲載しています。



超小型パワーパックの製作

  Nov.30.2006作成
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自作レイアウトの電源に、液晶モニターのACアダプターを使用することにしました。
12Vのスイッチング電源で、容量は十分なのですが、車両を動かすためのパワーパックが必要です。
そこで、手持ちの電圧可変方の3端子レギュレータ(LM317T)を使用した小型の電源回路を作成しました。
とても小さいな回路ですが、下は1.2Vから上は電源電圧-2V程度までの電圧をボリュームひとつで実現します。
小型のアルミケースに組み込んで使用しています。


  ■マイクロパワーパック回路図
配線図
回路実装状態(試作)
 電圧可変回路。
基板の状態  ■基本回路■

 LM317TというレギュレータIC(¥100くらい)を使用した
 簡易型の可変電圧回路です。
 このICを使用すると少ない部品点数で1.2Vから
 最大35Vくらいまでの可変電源が作れます。
 使用する素子はICのほかにコンデンサと抵抗だけです。
 電圧はボリュームでコントロールします。
 逆転器が必要なので、出力側に入れてあります。
 入力のダイオードは逆接続防止のためですので、
 なくても動作に差し支えはありません。

 基板が小さいので、ボリュームの端子にぶら下がる形になります。
 写真は初期の試作品なので逆転器がトグルスイッチです。
ポイント一括駆動基本回路図  
  可変電圧レギュレータIC LM317T
  これで1.5Aまで使用できます。1個100円くらい
ポイント一括駆動基本回路図  
  今回使用した2kΩのボリュームです。
  こんな普通のボリュームで十分制御できます。
ケース加工の様子  
  アルミケースに取り付けて様子を見ます。
  このケースは他で加工を失敗したものの使い回しです。
ケース内側の様子  
  逆転器をロータリースイッチに変更するため、
  トグルスイッチが追いやられています。
ケース内部の部品の様子  
  LM317Tの基板はボリュームの端子に取り付けられています。
ケース内部の部品取り付けの様子  
  LEDは開いてしまっている穴をふさぐためにつけています。
ケース内部の部品の様子  
  結構なサーカス配線ですが、これでもちゃんと動作します。
外観  
  完成したパワーパックです。化粧シートを貼りました。
主制御器との接続写真  
  メインの制御器と接続します。
  接続は4ピンのコネクタ1個で電源のやり取りを完結しています。
システム全体の写真  
  当鉄道の制御システムです。
  メインの制御盤、サブのパワーパック、ヤード用ポイント制御器です。
 ■使用感■
 主にBトレインなどの軽い負荷の車両を走らせていますが、必要にして十分な性能で、スローもちゃんと効きます。
 何しろ、部品点数はわずか、製作もあっという間でこれだけ使えれば文句なしです。
 今回は電流をそれほど必要としないのでLM317には放熱板をつけていませんが、
 きちんと放熱すれば1.5A流す能力があります。
 出力の短絡などの保護回路はつけていません。不安な場合は出力側にPTCなどを挿入すると良いでしょう。
 ■ご注意■この回路は自分用に設計・製作したもので、動作や性能を保証するものではありません。 自分用にはきちんと動作していますが、
 現物にあわせて調整をしている場合もあります。製作される場合は、個人の責任で十分理解したうえでお願いします。
 電子部品の基本的な知識のある方を対象に記載しています。 説明が不十分な点はご容赦ください。(どうぞご質問ください)

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